2011年4月13日
お客様各位
近代化学株式会社
神奈川県海老名市門沢橋3-19-3
品質保証部部長 室伏元明
TEL 046-238-2508
「福島第一原発事故による放射性物質の漏出」の弊社製品への影響について
拝啓 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
表題の件につきまして、弊社の見解と取り組みを御案内させて頂きます。
弊社では、弊社の製品を皆様に安心してお使い頂くために、放射能汚染対策として以下の事項の実施を日常の品質管理に追加することに致しました。
1. 原料、包装資材の汚染対策について
弊社で使用している原料と包装資材について、実際の製造場所の確認をし、併せてメーカーからできる限り「産地証明」を取得することにしました。特に販売会社様から「産地証明」を要求される場合も、今後出てくると思われますので、それにしっかり対応できるようにします。
2. 生産用水の汚染対策について
製品の処方上、大きな割合を占める「水」は、近隣の「神奈川県寒川町浄水場」の上水道を、純水製造装置を使用して精製した後、製品に使用しています。今後、この生産用水につきまして、以下のとおり実施します。
(1) 公共施設発表の水質汚染状況の定期的モニタリング
寒川浄水場では震災後今日に至るまで、「セシウム-134」、「セシウム-137」、「ヨウ素-131」について、全て不検出との結果を公表していますが、今後も、生産用水の原材料となる上水道の状況を定期的(毎日)にチェックします。
(http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kigyosomu/kensuikekka.htm)
(2) 生産用水の定期的な放射能汚染検査
弊社の所有する純水製造装置は、イオン交換のほか、逆浸透膜及び活性炭によるろ過も併せて行いますので、仮に微量の放射性物質が存在しても、これを十分に捕捉することができることを装置のメーカーに確認しました。更に念を期するために、製造した生産用水について、定期的(毎月)に放射能検査を外部検査機関で行います。
3. 製品について
上記(1)、(2)の検査を行うことによって、製品への放射性物質の汚染は未然に防げるものと考えておりますが、弊社ではこれらに加えて、簡易型放射線量計測器(ガイガーカウンター)を導入し、製造した原液と最終製品の放射線量を出荷前に測定します。
敬具