ヘアケア製品開発者のための情報発信WEBサイト『ヘアケア工房』。
この度ヘアケア工房では、ユーザー目線から見た市場の動きを探り、消費者の生の声をお届けするために、
“ヘアケア調査チーム”を結成しました!(笑)
これまでも作り手の立場から見た市場動向のレポートなどは存在しましたが、ヘアケア製品を中心に消費者の声をお届けします。
今回のテーマは、ヘアケア製品の中でも、「ヘアカラー」の利用について消費者に聞いてみました。
今後、どんどん深堀していきますので、“ヘアケア調査チーム”の活動にご注目ください!
1)ヘアカラー市場ってどうなるのかな・・・
調査隊では、9月5日~13日まで9日に渡り、女性1,011人、男性748人、計1,759人にヘアケア製品のアンケートを実施しました。今回はヘアケア製品全般についてお聞きしましたが、その中でもヘアカラーの回答結果についてご紹介します。
2010年のヘアカラーの市場規模(卸売りベース)は2009年比2%増の約730億円。また、その中に占める男性の比率も大きく伸びたと言われていますが、消費者から見るとどうなのでしょう。
今回アンケートを実施した1759人のうち、美容院でカラーを実施する人は18%の319人、自宅で実施する人は、29%の508人という回答でした。合計すると約半数の方がヘアカラーを実施しているという回答になります。
※ヘアカラーの実施頻度について(図1)
節約志向や、ムラなく塗れる、カラーバリエーションなどの商品力により、自宅でヘアカラーという方は更に増えていくかもしれませんね。
2)女性は20代、男性は40代
女性回答者の36%、つまり女性の3人に一人はヘアカラーを自宅で実施していると答えています。このうち18%の方は月に1回以上というヘビーユーザーですが、51%の半数以上の方が2~3ヶ月に1回と答えています。
ヘアカラーの年齢別実施状況では、おしゃれとして利用する20代は、2~3ヶ月に1回以上が56%で一番多く、白髪が気になり始める30代以上になると、月1回以上使用する割合が大きく増えています。
特に20代までのおしゃれとして行うヘアカラーは、昨年の調査時より、増加傾向にあります。
また、自宅でヘアカラーを実施する男性も40代の男性を中心に20%という結果となっており、男性の毛染めも確実に浸透してきているようです。
※ヘアカラーを自宅で行う女性の実施回数(図2)
3)商品の特徴
商品別には、年代別の用途で利用されている製品に大きな偏りがあります。
20代女性の購入するヘアカラー商品は、「K社PA」、「K社PR」「K社BY」の3製品で約50%のシェアを占めており、それ以外の製品は、幅広く分散している状況です。どこのドラッグストアに行っても、この3製品の棚割りは多く、20代女性の人気が集中しています。
※女性の年代別購入商品(表3)
これらの製品を利用している女性に、その理由をお聞きしたところ、
・価格が安い
・パッケージがかわいい
・どのドラックストアでも販売している
・読者モデルなどをキャラクターにしており、おしゃれの手本にしている
・直接塗れるようにブラシがついている(パルティ)
・色が豊富
・ムラになりにくい
などの理由が挙げられ、女性読者モデルなどを活用したプロモーションが10代、20代のおしゃれ女性の心をキャッチしたといえるかもしれません。また専用のブラシをセットにしたり、カラーバリエーションが豊富といった商品力も見逃せません。
また、30代になると利用者が一番多い「H社BI」ですが、40代では圧倒的なにシェアを占めています。去年も同様の調査を一度行ったところ、30代以上は「BI」が多かったのですが、これほどまで多くはなく、この1年で大きくシェアを伸ばしたのでは。。。と調査隊では考えています。
アンケートの中の回答では藤原紀香の・・・という回答も散見され、これもプロモーションの成功ともいえるかもしれません。
商品力もさることながら、パッケージやタレントなどのプロモーション効果はやはり大きいですね。
ヘアケア調査隊では、これからもいろんなユーザーの意見を集めて参りたいと考えています。
こんな調査をしてほしい、こんな内容を調べられないか、今回のデータを見たい・・・
そんなご要望等ございましたら、是非ともお問い合わせ欄からご連絡をください。
次回はシャンプー、コンディショナーについてご報告します!
お楽しみに!